こんにちは、つきです。
最近、トップナイフという脳外科のドラマをされてますね。
その脳外科で働く看護師もよく出てくるので、気になってる方も多いと思います。
nsさん
そんな風に思っていませんか?
でも、脳外科と聞くと
nsさん
そう思ったりしませんか?
nsさん
と不安になったりもしますよね。
そんな方のために、10年以上脳外科の急性期病院で働いていた私の経験から、
脳外科の患者はどんな患者がいるのかや看護師の仕事・役割、
新人看護師でも勤められる科なのか。
どんな性格の人が多いのかや脳外科の大変な所・良い所、
どんな人に向いてるのかなどを紹介していきたいと思います。
目次
脳外科ってどんな患者がいるの?
脳外科に入院している患者は、どんな疾患の患者なのかというと
主な疾患は・・・
- 脳出血(ICH)
- くも膜下出血(SAH)
- 脳梗塞(CI)
- 脳動静脈奇形(AVM)
- もやもや病
- 神経膠腫(グリオーマ)
- 膠芽腫
- 髄膜炎
- 聴神経腫瘍
- 下垂体腺腫
- 頭蓋咽頭種
- 悪性リンパ腫
- 転移性脳腫瘍
- 一過性脳虚血発作(TIA)
- 頭部外傷
- 正常圧水頭症
- 急性水頭症
- 慢性硬膜下血腫
- 急性硬膜下血腫
- てんかん
- 顔面けいれん
- 三又神経痛
- 脊椎脊髄疾患
- 頸動脈狭窄症
※主な疾患を挙げてますので、上記以外にもあります。
こういった疾患の頭頸部の外科的疾患患者を脳外科病棟では看ています。
特に、脳梗塞・脳出血は特に多いですね。
つき
脳神経外科病棟の患者の特徴としては・・・
- 意識レベルが変化する
- 抗血栓薬を服用している
- 脳卒中の再発を繰り返す
- 緊急手術になる
- ドレーンを留置している
- けいれん発作を起こす
- 転倒しやすい
- 麻痺がある
こういった患者が入院されてます。
麻痺があったり、寝たきり状態の患者が多いので、
療養上の援助は重症度の高い援助が必要な方が多いです。
つき
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脳外科で働く看護師の仕事と役割は?
脳外科の看護師の役割は、脳血管疾患の急性期のケアとなります。
療養上の援助や医師の診療補助は一般病棟でも行っていますが、
それに加えて、検査や手術・治療前後の処置・観察管理などを行っていきます。
脳外科に入院されている患者の主な検査は
- 頭部CT
- 頭部MRI
- 脳血管造影
- 腰椎穿刺(ルンバール)
- 脳血流シンチグラフィー(SPECT)
こういった検査をされています。
なので、検査時の看護としては
検査時の看護
- 検査前後の説明
- 検査前後の準備・処置
- 検査前後のバイタルチェックや観察
などをしていきます。
また、脳外科患者の主な手術・治療は
- 顕微鏡下の手術
- 神経内視鏡手術
- 脳血管内治療
- 機能的脳神経外科治療
こういった手術・治療をされています。
手術・治療時の看護としては
手術時の看護
- 術前・術後の患者説明
- 術前術後の準備・処置
- 術前・術後のバイタルチェック・観察・輸液・ドレーンなどの管理
- 術後の患者の状態に合わせた援助
こういったことをしていきます。
中でも脳外科の看護師にとって特に大切なのが、観察力・洞察力です。
脳外科の患者にはすぐに対処しなければ、
命に関わったり重大な後遺症を残す病態があります。
なのでそのような病態につながる症状を早期にみつけ、
適切に対応することが必要になってきます。
早期にみつけたい症状は
- 頭蓋内圧亢進症状→脳ヘルニア
- 意識障害→意識レベル低下
- 急激な頭痛→動脈瘤破裂
- 脳血管攣縮→スパズム
上記のような症状を早期にみつけることが重要になってきます。
こういった症状をみつける観察項目として
- JCS・GCS→意識レベルの変化
- 瞳孔→対光反射や瞳孔の大きさ、眼球運動
- バイタルサイン→呼吸・脈拍・血圧・体温など
- MMT→麻痺レベルの状態
- 神経学的症状の有無→頭痛・嘔気・嘔吐・けいれんなど
※脳梗塞の場合はNIHSSもあります
このような観察を、その患者の病気や症状に応じておこない、異常の早期発見に努めます。
つき
最近では、脳卒中ケアユニット(SCU)が併設されている病院も増えましたが、
SCUではrt-PA静注や機械的血栓回収療法などの介助や看護も行っていきます。
トップナイフのドラマの中で、
手術に脳外科病棟の看護師が入って直接介助をしてる場面がありましたが、
病棟看護師が手術には入りません。(病院によってそういった所もあるかもしれませんが)
ただ、血管内治療にはSCUの看護師も介助に入りますので
そういった仕事もしていきます。
つき

新人看護師でも大丈夫なの?
新人看護師でも大丈夫です。
疾患が難しかったり、術後のドレーン管理や全身状態の管理は確かに大変です。
でも、ベテラン看護師も始めはみんな新人です。
少しずつ学びながら進めていけば大丈夫です。
つき
むしろ急性期の脳外科を新人の頃に経験しておくことで、全身状態の管理や急変時に対応、
オペ後の患者管理や残存機能を活かした援助、
リハビリなどを看ていく必要があることから総合的に看る能力が培われますし勉強できます。
特に観察力・洞察力は養われますので、
異動や転職する際にどの科にいっても役立つ技術が身に付く科だといえますね。
つき

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脳外科の看護師はどんな性格の人が多いの?
脳外科の看護師の性格は、はっきり端的に言う方が多いように思います。
看護師はどの科も気が強いイメージはありますが、やはり脳外科は忙しい科なので、
端的に報告・連絡・相談をすることを求められます。
つき
ただ、グチグチ嫌味を言う人や細かいことを気にする人は少なかったように思います。
あと、ほんわかとのんびりした人はあまりいなかったですね。
やはり急性期の病棟だと目まぐるしく忙しいので、
ちょっと難しいのかもしれませんね。
※私が働いていた病棟での、個人的な見解です。

脳外科の大変なところは?
とにかく処置や援助が多く、忙しいのが大変なところです。
- 意識障害
- 麻痺
- 嚥下障害
- 視野障害
- 言語障害
ほとんどの患者が、上記のようないずれかの症状をもっていることがほとんどなので、
一人一人の患者に応じた看護援助をしていかないといけません。
なので、患者の援助には時間がかかります。
例えば、半身麻痺がある患者は自分では起き上がることもできませんので、
洗面・入浴介助・排泄介助・食事介助・寝衣交換など
生活のほとんどのことに援助が必要になってきます。
人によって重症度は違いますが、脳外科は高齢の方が多いので、
こういった援助が必要な患者が、他科に比べても比較的多いです。
それに加えて検査や手術、入院があるので時間に追われ、忙しくなってしまいますね。
つき
脳外科の良いところは?
脳外科の良いところは、全身状態を管理する力や観察力・洞察力が身につくところです。
脳外科の患者は、内科・循環器などの疾病にもかかってることが多いので、
他科にも併診されてることが多いです。
脳だけでなく全身を同時に看ていく必要があるので、
全身管理する力が日々の看護で身についていきます。
そしてなんといっても、こういった大変な科を経験したからこそ、脳外科で働いていた経験は、
他科への移動や転職時には重宝されますよ。
つき
他にもよいところとして、5年以上(そのうち脳外科で3年以上)の脳外科での実務経験を積むことで、
脳卒中リハビリテーション看護認定看護師(2026年で終了)・脳卒中看護(2020年から開始)認定看護師の
キャリアアップも目指すことができます。
つき

どんな人に向いてる?
脳外科に向いている人は
- 脳外科看護を極めてみたい人
- 急性期看護を学びたい人
- 全身状態の管理を勉強したい人
- 臨機応変に対応できる力を身につけたい人
- 急変時対応を学びたい人
- 体力に自信のある人
- 新人で看護を極めていきたい人
- 観察力・洞察力を養いたい人
- テキパキ働くのが好きな人
こういった人は脳外科がおすすめです。
急性期の看護は、どの科にいっても通用するので、
特に新人のうちに脳外科で学んでおくのはおすすめです。
逆に小さな子供のいるママナースや、
ベテランでも体力に自信のない人には、あまり向いていない科だともいえます。
つき

まとめ
- 脳外科の患者はどんな患者がいるのか
- 看護師の仕事・役割
- 新人看護師でも勤められる科なのか
- どんな性格の人が多いのか
- 脳外科の大変な所・良い所
- どんな人に向いてるのか
これらのことについて紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
脳外科では脳血管障害、脳腫瘍、頭部外傷、頭部外傷、脊椎脊髄疾患、てんかん、水頭症などの急性期における患者の看護ケア
をすることがわかっていただけたと思います。
つき
脳外科を学んでおくことは、他科にも繋がってきますので、
あなたの強みになりますよ。
今後も看護師として働いていくために、どこの科にいっても通用する、
脳外科で働いてみてはどうでしょうか?
看護のお仕事なら、脳外科のある病院に直接求人情報を聞いてくれたり、
希望を伝えてくれたりと煩わしいことはしてくれるのでいいですよ。
こちらの記事に看護のお仕事を利用した体験談をのせてますので、参考にしてくださいね↓

看護のお仕事公式ページ
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最後まで読んでいただきありがとうございました。
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